香水をつけると時間と共に香りが変化していく、、
香水をつけた時の香りと、時間が経った後の香りでは、印象が変わると感じることはありませんか?
香りは含まれる芳香成分や、その組み合わせによって、持続性が異なってきます。
香りの持続性は、芳香成分の揮発性によって、
トップノート
ミドルノート
ベースノート
と大きく3つに分けられています。
精油のブレンドでは、精油のノートを確認して、バランスよく組み合わせることが大切です。
異なるノートをバランスよくブレンドすることで、ブレンドした香りを長く楽しむことができるからです。
この記事では香りのノートの特徴と、ブレンディングでのノートのバランスについてご紹介します。
香りのノートの特徴
ノートは揮発性によって、大きく3段階に分けられます。
またトップノートとミドルノートの間にトップ・ミドルノート、ミドルノートとベースノートの間にミドル・ベースノートと、5段階にも分けられます。
トップノート
揮発性が高く、最初に立ち上がる香り。
ブレンドの第一印象を決める香りで、ブレンドの印象を左右します。
持続性は短く、柑橘系などの軽い香りが多い。
ミドルノート
トップノートの後に香り、程よい持続性があります。
ブレンドの中心になり、全体のバランスを保つ香り。
花やスパイスのなどの香りが多く、香りは強めです。
ベースノート
持続性が高く、トップ・ミドルの香りの後に存在感を表します。
ブレンドの中では最後に残る香りで、全体をまとめる役割を担います。
重厚で温かみある香りが多く、木や樹脂などの香りが多い。
ノート別 香りの持続時間
ノート | 持続時間 | 代表的な精油 |
トップ | 30分〜2時間 | グレープフルーツ、ベルガモット、レモン |
トップ・ミドル | 1〜3時間 | カルダモン、クローブ、ユーカリプタス |
ミドル | 2〜6時間 | カモミール・ローマン、クラリセージ、ラベンダー |
ミドル・ベース | 3時間〜1日 | イランイラン、ジャスミン、ローズ |
ベース | 4時間〜数日 | サンダルウッド、パチュリ、ベチバー |
ノート別 精油一覧
ブレンディングでのノートのバランス
精油のブレンデイングでは、ノートを意識することで、ブレンドのバランスが良くなり、長く香りを楽しむことができます。
ノートの組み合わせや、量の割合など、意識するポイントをご紹介します。
各ノートをバランスよくブレンドする
ブレンドする際は、各ノートからバランスよく精油を選び、偏らないようにすることが基本です。
トップ、ミドル、ベースから各一種類ずつ選ぶ事で、ブレンドのバランスが良くなります。
手持ちの精油が少ない場合でも、トップ・ミドルノートとミドル・ベースノートから選ぶことで、バランスのよいブレンドを作ることができます。
各ノートのブレンドの割合
ブレンドする各ノートの割合は、精油の香りの強さも関係するため、厳密には決められていません。
一般的にはトップノートは香りが弱い物が多いので、多めにブレンドします。
ミドルノートやミドル・ベースノートは、香りが強い傾向があるので、トップノートより少なめか、同じ割合に設定します。
ベースノートは重い印象で、香りが続くため、トップノートやミドルノートより少なめにし、全体の20%程にすると良いと言われています。
これらは目安であって、精油によって香りの強さも異なります。
ですからノートだけではなく、精油の香りの強さも考慮して、ブレンド割合を調整するようにしましょう。
一般的に推奨されている、各ノートのブレンド割合
トップ | ミドル | ベース |
2 | 2 | 1 |
3 | 3 | 1 |
3 | 2 | 1 |
ノート | ブレンド割合(%) | 10滴の場合 | 15滴の場合 |
トップ | 20〜55% | 2〜5滴 | 3〜8滴 |
トップ・ミドル | 10〜20% | 1〜2滴 | 2〜3滴 |
ミドル | 10〜30% | 1〜3滴 | 2〜5滴 |
ミドル・ベース | 10〜20% | 1〜2滴 | 2〜3滴 |
ベース | 5〜20% | 1〜2滴 | 1〜3滴 |
まとめ
今回は香りのノートについてご紹介しました。
精油のブレンディングでは、ノートを意識して、バランスよく組み合わせる事が大切です。
また、他に香りの強さや香調などを意識する事で、ブレンディングの成功率が上がり、幅広く楽しめるようになると思います。
まずは2〜3本の精油を用意して、ブレンディングを楽しんでください!
他の精油のブレンドレシピを作るためのヒントをまとめましたので、以下の記事をご参照ください。