学名 | Commiphora molmol |
科名 | カンラン科 Commiphora属 |
抽出部位 | 樹脂 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主要成分 | リンデステレン 20〜40% クルゼレン 15〜25% フラノオイデスマディエン 20〜40% 微量↓ α-コパエン β-エレメン δ-エレメン メチルイソブチルケトン カジノール |
主な作用 | 鎮静、催淫、免疫強化、抗炎症、癒傷、瘢痕形成、収斂、皮膚細胞活性、抗菌、抗ウィルス |
注意事項 | 妊娠初期は使用を避ける 香りが強いので、使用量に注意する |
ノート | ベース |
ブレンドファクター | 1 |
相性の良い精油 | イランイラン、クローブ、コリアンダー、シダー、ジャスミン、パイン、フランキンセンス、ブチグレン、ベルガモット、ベンゾイン、ミモザ、ラベンダー、ローズ、 |
ミルラの特徴
ミルラは3mほどに成長する、棘の多いカンラン科の低木で、石灰質の高地で育ちます。
南アフリカのスーダン、エチオピア、ソマリアなどに生息しているミルラ属には多くの種類があり、産地により様々です。
古代エジプト人はミルラの殺菌作用や防腐作用を利用してミイラを作っていたことから、ミイラの語源はミルラだと言われています。
またキリストの誕生の際に、東方の三博士がフランキンセンスとミルラと金を捧げたという逸話もよく知られています。
ミルラの精油は木の樹皮に切り込みを入れ、滲み出した樹脂を原料に抽出されます。
樹液は初め黄色をしていますが、空気に触れると赤褐色の樹脂になり、上質なものは光沢のある表面に粉が吹いた状態になります。
精油はピリッとした辛味のある薬のような香りが特徴で、アーユルヴェーダでは強壮と長寿の処方に入っています。
ミルラの効果効能
心への効能
ミルラは昂った精神を鎮静させると言われており、不安やパニックなどの症状を落ち着かせるのに役立ちます。
また反対に神経を強壮したり、刺激する働きもあると言われているので、うつ状態の時に希望や現実を取り戻す助けにもなります。
体への効果効能
殺菌、消毒作用が強く、抗炎症作用があると言われているので、呼吸器系の感染症、口内炎や歯周病のケアなどによく使用されます。
また甲状腺を刺激し、働きを調整する働きもあるのではないかと言われています。
特徴成分であるフラノオイデスマディエンには鎮痛、免疫向上、消化器の粘膜の保護などの作用があると言われているので、消化器の不調、風邪、関節炎にも役立ちます。
口内炎
ミルラ、クローブ、ティーツリー、ペパーミント
甲状腺
ミルラ、マジョラムスィート、レモンバーベナ
気管支炎
ミルラ、ティーツリー、ユーカリ(グロブルス、ラジアータ)
肌への効能
ミルラの殺菌消毒作用は、特にジクジクした治りの遅い傷に良いと言われています。
また抗炎症作用の成分も多く、かゆみや炎症のある皮膚炎にもよく用いられます。