学名 | Piper nigrum |
科名 | コショウ科 Piper属 |
抽出部位 | 乾燥させた種子 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主要成分 | リモネン 10〜20% δ-3-カレン 5〜15% α-ピネン 5〜15% β-ピネン 5〜15% サビネン 5〜15% β-カリオフィレン 20〜40% α-ヒュムレン 〜5% 微量↓ β-フェランドレン α-コパエン テルピネン-4-オール 1,8-シネオール |
主な作用 | 神経強壮、強壮刺激、鎮痛、催淫、脂肪溶解、食欲増進、消化促進、去痰、抗貧血、抗カタル、発汗、解熱、抗菌、抗ウィルス、加温 |
注意事項 | 高濃度で使用すると、皮膚刺激があるので注意する 妊娠初期は使用を避ける 過度の使用は腎臓を刺激するので注意する 香りが強いので、使用量に注意する |
ノート | ミドル |
ブレンドファクター | 1 |
相性の良い精油 | イランイラン、クローブ、コリアンダー、シナモン、ジンジャー、フランキンセンス、ユーカリ、レモン、ローズ、ローズマリー |
ブラックペッパーの特徴
ブラックペッパーは多年生のつる性常緑低木で、高さ4〜6mに成長します。
15cmほどの茎に20〜30個ほどの果実を実らせ、緑色から赤色に変化したのち、熟すと黒色になります。
成熟した果実を半発酵させ、外皮を除去し、乾燥させたものがホワイトペッパーで、果実を乾燥させ、黒色になったものがブラックペッパーであり、製造方法は異なりますが同じ植物から作られています。
原産地はインドや東南アジアで、4000年以上前から使用されてきた記録があり、中世ヨーロッパでは持参金や税金として使われたりしていました。
ブラックペッパーの精油は香りが強く、稀に皮膚刺激を起こしたり、腎臓を刺激することもあるので使用には注意が必要です。
ブラックペッパーの効果効能
心への効能
ブラックペッパーは心身を強壮する働きがあると言われており、精神疲労で無気力な時や、鬱状態の時、気力を取り戻すことを助けてくれます。
集中力や記憶力を高めると言われているので、感受性を高め、物事に取り組みたいときに最適です。
心を温めて、気力を充実させたい時に、おすすめの精油です。
体への効能
胃腸など消化器系を穏やかに刺激し、消化を促進する働きがあると言われており、消化不良や便秘の時や、食欲がないときにおすすめです。
ブラックペッパーは体を温めて、血液の循環をよくしてくれると言われているので、冷え性、肩こり、腰痛などの症状にも役立ちます。
またスポーツの前後のマッサージオイルに加えると、筋肉痛を和らげてくれます。
脂肪燃焼作用もあると言われているので、ダイエット時にもおすすめです。
消化不良
ブラックペッパー、シナモンカッシャ、フェンネル、ペパーミント
食欲不振
ブラックペッパー、クミン、ジンジャー、ベルガモット
肌への効能
ブラックペッパーは他のスパイス系の精油に比べて、皮膚刺激が少なく、男性にも好まれるスッキリとした香りです。
全体の香調にアクセントを加える目的で、他の精油に少量加えるのがおすすめです。
デオドランドローションやヘアケア用品、手荒れのケアなどに役立ちます。