クレイとアロマテラピー
私がクレイに出会ったきっかけは、アロマテラピーでした。
アロマテラピーでは、クレイは精油を希釈する基材(キャリア)としてよく使用されます。
クレイパックや湿布、石鹸の色付、ボディパウダーなど色々と活躍してくれます。
クレイとアロマテラピーの相性はとてもよく、自然素材の化粧品作りには欠かせない基材。
用途に合わせてクレイの種類を選び、いろいろなアロマクラフトを作ってみましょう。
今回はクレイの使い方や、活用方法をご紹介いたします。
クレイの選び方
クレイには様々な種類があり、その作用も種類によって異なります。
クレイの種類や、成分などを知りたい方は以下の記事をご参照ください。
ここではクレイを購入する際のチェックポイントをまとめています。
クレイの安全性
クレイは粘土層から採掘される鉱物であり、自然の恵みです。
採掘される環境により、含まれる成分も異なります。
農薬や放射能などに汚染されていないか、重金属や毒性のある成分が高濃度に含まれていないか確認しましょう。
クレイの成分
クレイの成分は同じ産地でも、採掘される場所が数メートル違えば、成分も微妙に異なります。
そのため、成分分析表が確認出来るクレイの方が、安心して使用できます。
もし手に入らない場合は、産地ごとのサンプルデータを参考にするのがおすすめです。
クレイの乾燥方法
クレイは高温にさらされると、ミネラル分や層の構造が変質してしまう可能性があります。
オーブンで乾燥させたものなら、低温で乾燥させたものを選びましょう。
もし手に入るのであれば、日干しで乾燥させたもの(サンドライ)が理想的。
科学的根拠はありませんが、クレイは日光で活性化すると言われています。
クレイの取り扱い注意事項
クレイは、取り扱いが簡単で、利用方法も難しくありません。
ですがクレイの性質上、気をつけたい事項がいくつかありますので、使用前に確認しておきましょう。
金属との接触を避ける
クレイには、金属を侵食し、酸化させる働きがあります。
長時間クレイに金属が触れていると、錆びてしまいます。
クレイを使用する際は、以下の点に注意しましょう。
・クレイを保存する容器は、ガラスかプラスティックの容器を使用する。
・クレイペーストを混ぜる時は、金属以外の物を使用する(すぐ洗い流すのであればOK)
・アクセサリー類(金属)にクレイがついた場合は、よく洗い流す。
・体内に金属が入っている方は、その部位にクレイを使用しない(心臓にペースメーカーが入っている方など)
・クレイバスをした時は、追い焚きは避けて、浴槽の金属の部分をよく洗い流す。
加熱は避ける
クレイは加熱すると、変質が起きる可能性があります。
もし温湿布などでクレイを使用する場合は、摂氏40度以下にし、加熱は一度だけにしましょう。
クレイペーストは直火にかけず、ボールなどに入れ、湯煎で温めてください。
パッチテストをする
クレイを使用する際は、必ず使用前にパッチテストを行います。
使用するクレイペーストを、二の腕の内側に少し塗り様子を見ます。
5分程度置いて、肌に刺激(ピリピリ、チクチク)を感じるようであれば、すぐに洗い流してください。
使用した部位が、炎症を起こしたり、赤く腫れている場合は、オイルなどで保湿をして保護します。
お肌に違和感を感じたクレイは避けて、刺激の少ないクレイ(カオリン、ホワイトクレイなど)を試してみましょう。
クレイの使い方
クレイの使い方はとても簡単。
クレイを活用するのに大切なポイントは、用途に合わせて最適なクレイを選ぶことです。
暮らしの中で役立つ、クレイの活用方法をご紹介します。
クレイフェイスパック
クレイといえば、クレイパックが1番知られている方法ではないでしょうか?
とても簡単で、継続することで、クレイの効果を感じやすい美容法。
くすみのない、なめらかな肌を保つのに役立ちます。
クレイバス
クレイを浴槽に入れるだけで、簡単に楽しめるクレイセラピー。
クレイが体の汚れを吸収してくれるので、お風呂を出た後、体を洗浄する必要はありません。
精油や天然塩、重曹などと組み合わせると、相乗効果も期待できます。
クレイ湿布
クレイは外傷や病気に対する、自然療法として活用されています。
なかでもクレイ湿布は、クレイの作用をもっとも実感しやすい利用方法。
クレイ湿布は、特に急性の痛みや、炎症の鎮静に効果があると言われています。
慢性的な疾患に対しては、即効性は期待できませんが、継続することで体質改善につながると考えられます。
クレイパウダー
クレイの粉をそのまま使う、1番シンプルな使用方法。
クレイの吸水作用を生かして、汗やあせもの対策におすすめです。
クレイ歯磨きペースト
クレイで作る歯磨きペーストは、泡立ちません。
でも洗い上がりはスッキリとし、歯もツルツルになります。
使い心地がよく、口臭の予防にも役立つ、おすすめのクレイの活用法です。
クレイの除湿・消臭剤
クレイの吸水性や消臭力は、ハウスキーピングにも活用できます。
精油や重曹などと組み合わせて、サシェを作っておくと便利です。
香りがなくなった後は、お掃除にも使えるので無駄がありません。