精油とは? ③精油の使い方について

精油には薬理効果があり、取り扱いには注意が必要です。

安全にアロマテラピーを楽しむために、精油の取り扱いについて気をつけたい事、どの様に使うかなどをご紹介します。

目次

精油の取り扱い方

精油を使う際の注意事項

アロマテラピーで精油を家庭で使う際に、これだけは注意していただきたいという点がいくつかあります。

①内服はしない。

②精油を原液のまま肌に塗布しない。

③アレルギーの方や、肌の弱い方は使う前にパッチテストを行う。

④持病のある方、幼児、妊婦の方、ペットなどに使用する際は、使用する精油の種類や量を確認すること。

⑤精油が粘膜(目、鼻、口、性器、肛門)につかないように注意する。

精油を使用する際に、不明な点や不安があるときは、医師やアロマセラピストにご相談の上、使用する様にしましょう。

精油の使用量

精油は一般的には、ドロッパーやスポイトのついた遮光瓶に入って販売されています。

ドロッパーのついた容器では、静かに傾けると0.03ml〜0.05mlの精油が一滴ずつ出てきます。

正確に希釈するために、購入した精油が一滴あたり何ml出るのか確認しておきましょう。

精油を使用する方法や、使用する体の部位によっても、精油の使用量は変わってきますので、あらかじめ確認して、使用濃度を守る様にしましょう。

希釈濃度計算表(単位:滴)

希釈濃度/
基材の容量  
0.1%0.5%1%1.5%2%2.5%5%
5ml0.10.511.522.55
10ml0.21234510
30ml0.6369121530
和田文緒、『アロマテラピーの教科書』.新星出版社.2008.255p

アロマトリートメント 部位ごとの希釈濃度

基材の量の0.1〜1%の精油をブレンド
全身基材の量の1.0〜2.0%の精油をブレンド
部分基材の量の2.0〜2.5%の精油をブレンド   
局所への湿布  基材の量の3〜5%の精油をブレンド
和田文緒、『アロマテラピーの教科書』.新星出版社.2008.255p

年齢別の希釈濃度の目安

1歳未満基本的に使用しない
1〜3歳0.1〜0.2% ラベンダー、カモミール・ローマン、ティーツリーをメインにする
3〜7歳3〜5歳 0.2〜0.5%
ラベンダー、カモミール・ローマン、ティーツリーをメインにする
5〜7歳 0.5〜1%
7〜12歳0.5〜1% 一般の大人の1/3〜1/2以下の濃度に調整する
65歳以上禁忌の精油を確認する 一般の大人の1/2ぐらいで調整する

精油を希釈する基材について

精油は直接肌に塗布せず、必ず希釈して使用します。

希釈する基材を「キャリア」と呼び、希釈する植物性の油のことを「キャリアオイル」と言います。

キャリアとして使用される物は、様々な種類があり、目的や用途によって使い分ける事ができます。

代表的なものをご紹介します。

キャリアオイル

アロマトリートメントに使用する植物油にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。

植物油は脂肪酸やビタミン、ミネラルなどの栄養を豊富に含んでおり、単体でも美容効果高いものも多いです。

使用する精油やお肌の状態に合わせて、キャリアオイルを選ぶことができると、トリートメントの効果のアップも期待できます。

一般的には、ホホバオイル やスイートアーモンドオイルなどが知られています。

植物性バター

植物から抽出された固形のオイルのことを「バター」といいます。

シアバターが有名ですが、他にもたくさんの植物のバターが販売されています。

植物性バターと植物油を基材にして、精油を入れると簡単にクリームを作る事ができます。

天然塩

バスソルトやボディスクラブなどに使用できます。

ドライハーブやクレイと組み合わせて、入浴剤を作るのもおすすめです。

クレイ

パックや入浴剤、シャンプーに混ぜるなど、精油と一緒に様々な用途に使えます。

クレイには吸着力があり、毛穴のクレンジングパックに最適です。

精油の様々な使い方

トリートメント法

程よい圧をかけながら、全身の筋肉の凝りをほぐすことにより、心身のリラクゼーション効果があります。

芳香浴法

アロマディフューザーやアロマライトを使って、精油を拡散します。

簡単に楽しむなら、コットンやティッシュに1〜2滴垂らして、近くに置いておくだけでも良いです。

アロマバス

入浴する際にバスタブに精油を数滴たらします(1〜5滴)

天然塩に精油を入れると、簡単な入浴剤としても楽しめます。

湿布法

体の痛みや、筋肉のこりなどが気になる時に行います。

洗面器にお湯(または冷水)を入れて、精油を2〜3滴落とします。

表面に浮いてきた精油をすくいとるようにタオルをひたし、絞ったものを患部にあてます。

吸入法

洗面器やマグカップにお湯をはり、精油を数滴おとします。

蒸気と共に精油成分を吸入できるので、鼻や喉に不快感がある時におすすめです。

アロマクラフト

毎日のスキンケア用品や化粧品、石けん、芳香剤など、自宅で手作りできるものはたくさんあります。

様々な手作りの化粧品や雑貨などに、精油を利用できます。

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サイト運営者

こんにちは!ご来訪ありがとうございます。
暮らしの中のアロマテラピーをコンセプトに、日常生活で役立つアロマクラフトレシピをご紹介しています。
私は自然原料を使ったコスメを手作りし、アレルギー性皮膚炎を完治させました。
それ以来、日常的に使う化粧品、ホームケア用品を手作りしています。
精油を買ったけど、どうやって使うかわからない、、という方のために簡単に作れるアロマクラフトの写真付きレシピを公開しています。

アロマテラピー歴 15年
AEAJアロマテラピーアドバイザー/アロマブレンドデザイナー

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