世界一栄養価の高い果物として、ギネス認定されているアボカド。
アボカドの果肉には20%の脂肪分が含まれていて、良質なオイルを抽出することができます。
今回はアボカドオイルの成分や効能、使い方などをご紹介します。
アボカドオイルの特徴
アボカドとは
アボカドとは、クスノキ科ワ二ナシ属の常緑高木で、和名はワニナシ(鰐梨)と言います。
アボカドの木は、中央アメリカやメキシコなどの亜熱帯地方が原産地で、15世紀にスペイン人に発見された後、ヨーロッパに伝わりました。
現在はメキシコ、ペルー、コロンビアなどの南米の国々や、ドミニカ共和国、インドネシア、ケニアなどでも盛んに栽培されています。
日本でもアボカドは生産されており、和歌山県、愛媛県、鹿児島県が栽培に力を入れています。
アボカドオイルの特徴
アボカドオイルは、アボカドの果肉から抽出されます。
まず果肉をスライスし、約130度の温度のもと無酸素の状態で脱水されます。
そして、水分が除去された果肉を乾燥させてから粉末にし、低温圧搾と濾過の工程を経てアボカドオイルは抽出されます。
未精製のアボカドオイルは粘度が高く、重い質感です。
色は深い緑色で、香りは独特な強い香りがします。
酸化や熱に強いオイルで、低温(0度)では凝固しますが、室温で元に戻ります。
アボカドオイルをアロマテラピーで使用する場合は、低温圧搾法で抽出された、未精製のオイルがお勧めです。
質感の軽いオイルをベースオイルとして、アボカドオイルを5〜10%ほどブレンドして使用すると使いやすいキャリアオイルになります。
アボカドオイルの成分
主な成分
含有量% | ||
飽和脂肪酸類 | パルミチン酸 | 10-20 |
ステアアリン酸 | < 3.0 | |
モノ不飽和脂肪酸類 | パルミトレイン酸 | 1.0-10 |
オレイン酸 | 66(59-75) | |
ポリ不飽和脂肪酸類 | リノール酸 | 12(8-14) |
α-リノレン酸 | <5 |
アボカドオイルに含まれる主な脂肪酸類は、オレイン酸やパルミトレイン酸などの一価不飽和脂肪酸類で、酸化しにくいという特徴があります。
ビタミン類は、ビタミンA、ビタミンB1、B2、ビタミンDなどが含まれています。
またビタミン類の吸収を助けてくれる、大豆や卵黄に含まれている「レシチン」が豊富に含まれています。
アボカドオイルの効能
肌を柔らかく保つ
アボカドオイルは浸透性が高く、肌の水分が蒸発するのを防ぎ、肌を柔らかく保ってくれます。
肌の保湿力を高める
アボカドオイルに豊富に含まれるオレイン酸は、保湿力に優れていて、特に乾燥肌の方に向いています。
乾燥からの肌荒れや、炎症から肌を守ってくれます。
肌の老化を防ぐ
栄養豊富なアボカドオイルは、成熟した肌に最適です。
レシチンがビタミン類の吸収をサポートしすることで、ハリや潤いを保ち、シミやシワなどの予防につながります。
アボカドオイルの使い方
フェイスオイル(部分用)
アボカドオイルの高い保湿力は、フェイスケアに最適です。
乾燥性のしわなど、気になる部分に薄く塗布します。
オイルパック
アボカドオイルの栄養を十分に肌に届けるには、オイルパックがお勧めです。
アボカドオイルと他のキャリアオイルをブレンドして、洗顔後の肌に馴染ませます。
その上から、ローションパックやラップなどで覆い、5〜10分間パックします。
ボディオイル
乾燥の気になる時期は、保湿力の高いアボカドオイルをブレンドしたボディオイルがお勧めです。
お風呂上がりに、特に乾燥しやすい膝や踵などに馴染ませます。
ひび割れや、肌荒れから保護してくれ、滑らかな肌を保つのに役立ちます。
おすすめのアボカドオイル
カフェドサボン オーガニックアボカドオイル
低温圧搾法で抽出された、オーガニックのアボカドオイル。
アボカドらしい濃い緑色で、栄養がたっぷりのオイルです。
安価で、容量が色々あるので、石鹸作りにもお勧めです。
オーガニック 未精製アボカドオイル 100ml 【キャリアオイル/ベースオイル/無添加/マッサージオイル/手作りコスメ/手作り石けん】 オーガニック 未精製アボカドオイル 250ml 【キャリアオイル/ベースオイル/無添加/マッサージオイル/手作りコスメ/手作り石けん】プラナロム アボカドオイル
低温圧搾法で抽出され、精製されたアボカドオイル。
アボカド特有の香りが気になる方には、精製したオイルがお勧めです。
プラナロムは高めの価格設定ですが、全ての商品に成分分析表を添付している、信頼のできるメーカーです。
PRANAROM アボカドオイル 50ml キャリアオイル〈化粧用油〉