サラサラした質感で、マッサージに最適なアプリコットカーネルオイル。
日本ではあまり知られていませんが、スイートアーモンドオイルとよく似た成分で、キャリアオイルとして人気です。
今回はアプリコットカーネルオイルの成分や効能、使い方などをご紹介します。
アプリコットカーネルオイルとは
アプリコットとは?
アプリコットとは、日本では西洋あんずとして知られている、バラ科の落葉樹です。
原産地は中国で、ローマ人が南ヨーロッパに持ち帰り、数多くの果樹園を作った後、中東へ伝わりました。
現在は、南フランスやアメリカなどで栽培されています。
アプリコットカーネルオイルの特徴や種類
アプリコットカーネルとはアプリコットの仁(核)という意味で、アプリコットカーネルオイルは、種子の殻を取り除いた部分である、仁から抽出されます。
抽出時に熱を加えない、低温圧搾法という抽出方法で搾油されたオイルが、多く流通しています。
アプリコットカーネルオイルは透き通った、ごく薄い黄色で、サラサラとした軽い質感です。
香りはそれほどなく、ほのかに甘い香りがします。
スイートアーモンドオイルに比べると、少々高価なため、パーシックオイルという、アーモンドやさくらんぼの種を混ぜて抽出したオイルが売られていますが、アロマテラピーには適しません。
高品質なアプリコットカーネルオイルをお求めの方は、アプリコットカーネルの仁だけを、低温圧搾法で抽出したものを選んで購入してください。
アプリコットカーネルオイルの成分
主な成分
含有量% | ||
飽和脂肪酸類 | ミリスチン酸 | 痕跡 |
パルミチン酸 | 3.0-7.0 | |
ステアリン酸 | 0.5-1.5 | |
アラキン酸 | < 0.5 | |
ベヘン酸 | 痕跡 | |
リグノセリン酸 | 痕跡 | |
モノ不飽和脂肪酸類 | パルミトレイン酸 | 0.5-1.0 |
オレイン酸 | 65 | |
エイコセン酸 | < 0.5 | |
ポリ不飽和脂肪酸類 | リノール酸 | 28 |
α-リノレン酸 | < 0.8 |
アプリコットカーネルオイルの主成分は、オレイン酸などのモノ不飽和脂肪酸類で、酸化しにくいと言われています。
また保湿効果のあるリノール酸や、抗酸化作用のあるパルミチン酸が次いで多く含まれています。
ビタミン類は、ビタミンE、ビタミンA(β-カロテン)が含まれています。
アプリコットカーネルオイルの効能
浸透性が高く、保湿力が高い
アプリコットカーネルオイルは、皮膚にも含まれる脂肪酸を豊富に含み、肌馴染みが良く、浸透性が高いという特徴があります。
肌を素早く潤してくれて、乾燥による肌荒れの予防に役立ちます。
肌を柔らかくする
豊富に含まれる脂肪酸類は、肌を内側から保湿し、柔らかく保ってくれます。
栄養が届きやすくなり、健やかな肌に導きます。
肌の炎症を緩和する
アプリコットカーネルオイルは、様々な脂肪酸類がバランスよく含まれているので、湿疹による痒みを緩和してくれると言われています。
炎症を緩和して、敏感になっている肌の回復を助けてくれます。
アプリコットカーネルオイルの使い方
マッサージオイル
アプリコットカーネルオイルはマッサージオイルに最適です。
滑らかで伸びが良く、特にフェイスやデコルテのマッサージにおすすめです。
肌のくすみを取り除き、たるみの予防に役立ちます。
ヘアオイル
アプリコットカーネルオイルはヘアオイルとしても有名で、商品にも良くブレンドされています。
軽い仕上がりになるので、整髪料として使うのがおすすめです。
髪の毛によくなじみ、程よくまとまります。
フェイスオイル
浸透性が高く、保湿力が高いので、基礎化粧品として取り入れるのもおすすめです。
化粧水で肌を保湿した後に、適量手に取り肌に馴染ませます。
特に乾燥肌や、敏感肌、成熟した肌に向いており、潤いやハリのある肌になるのを助けてくれます。
おすすめのアプリコットカーネルオイル
有機アプリコットカーネルオイル(杏仁油)
生活の木のアプリコットカーネルオイル。
有機栽培されたアプリコットの仁を、低温圧搾法で抽出したオイルです。
有機アプリコットカーネルオイル 70ml プラントオイル 有機アプリコットカーネルオイル(25ml)【生活の木 プラントオイル】メドウズ アプリコットカーネルオイル
メドウズのアプリコットカーネルオイル。
低温圧搾法で抽出され、精製されたオイルです。
不純物が取り除かれているので、アレルギーの方や、敏感肌の方におすすめです。
アプリコットカーネルオイル 50ml メドウズ meadows