学名 | Achillea millefolium |
科名 | キク科 Acillea属 |
抽出部位 | 花の咲いた地上部分 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主要成分 | β-ピネン 〜5% パラメシン 〜5% カンファー 5〜20% ツヨン 10〜15% 1,8シネオール 〜10% カマズレン 3〜30% ゲルマクレンD 10〜13% 微量↓ デハイドロアズレン ボルネオール 酢酸ボルニル |
主な作用 | 鎮静、抗炎症、鎮掻痒、抗痙攣、去痰、ホルモン調整、通経、胆汁分泌促進、抗炎症、癒傷、瘢痕形成、抗菌、抗ウィルス |
注意事項 | 妊娠中、授乳中は避ける 乳幼児、てんかんの方は避ける キク科、ブタクサのアレルギーがある方は避ける 香りが強いので、使用量に注意する 香りが強いので、少量を使用する様にする 長期間使用しない |
ノート | ミドル〜ベース |
ブレンドファクター | 1 |
相性の良い精油 | オウシュウアカマツ、カモミールジャーマン、シダーウッド、ユーカリ |
ヤロウの特徴
ヤロウは草丈60〜80cm程に生育する多年草草本で、キク科の植物です。
羽状の葉を持つことから、和名で西洋ノコギリソウと呼ばれています。
学名のAchilleaはギリシャ神話の英雄アキレスに由来していると言われており、古代ギリシャでは兵士が傷の治療や止血に使ったという伝説があります。
精油はアズレン系が含まれるため、灰色〜ブルー(含有量による)の色をしているのが特徴で、カモミールジャーマンとよく似ています。
香りが強いので使用量はごく少量にし、精油の色が衣類につかないようによく希釈して使用します。
またツヨンなどの中枢神経に対する毒性がある成分を含むため、使用期間や使用量には十分に注意が必要です。
ヤロウの効果効能
心への効能
ヤロウの甘くスパイシーな香りには、鎮静作用があると言われており、イライラして神経過敏になってしまうときに助けになります。
また血液の循環を良くし、穏やかに心と体を強壮してくれるので、前向きになりたい時や更年期障害の心のケアなどにも役立ちます。
体への効能
優れた抗炎症作用があると言われており、様々な痛みのある症状に使用されます。
関節痛、神経痛、リウマチ、腰痛、腱鞘炎、捻挫、打撲の炎症性の症状の緩和に役立ちます。
ヤロウの芳香成分であるツヨンには、エストロゲン様の作用もあると言われているので、月経痛や月経周期を整える効果も期待できます。
腱鞘炎
ヤロウ、イランイラン、ウィンターグリーン、ユーカリレモン
肌への効能
ヤロウは伝統的に傷の手当てや止血に使われており、傷薬として優れた作用があると言われています。
また優れた抗炎症作用、抗アレルギー、抗ヒスタミン作用もあると言われているので、アレルギー性の皮膚炎やアトピーなどの皮膚用軟膏に入れて使用されます。
アトピー性皮膚炎
ヤロウ、ティーツリー、ラバンジン、ローレル
止血
ヤロウ、ゼラニウム(エジプト)、ラブダナム(シスト)、ラベンダー