学名 | Myrtis communis |
科名 | フトモモ科 Myrtis属 |
抽出部位 | 葉 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主要成分 | α-ピネン 20〜30% リモネン 10〜15% 1,8-シネオール 20〜30% 酢酸ミルテニル 10〜15% 微量↓ リナロール ネロール α-テルピネオール ゲラニオール 酢酸リナリル 酢酸ゲラニル 酢酸テルピニル |
主な作用 | 鎮静、催眠、抗カタル、去痰、うっ滞除去、鎮咳、肝臓強化、収斂、皮膚細胞活性、抗菌、抗ウィルス、免疫強化 |
注意事項 | 基本的な用量、使用法を守る |
ノート | トップ |
ブレンドファクター | 3 |
相性の良い精油 | サイプレス、ジュニパー、ゼラニウム、タイム、ティーツリー、ネロリ、フランキンセンス、マンダリン、ベルガモット、メリッサ、ミルラ、ユーカリ、ラベンサラ、ラベンダー、ローズウッド、 |
マートルの特徴
マートルは樹高3〜5mほどに成長する常緑樹で、和名ではギンバイカと呼ばれています。
地中海沿岸地方に自生しており、古代ギリシャ神話ではビーナスの裸体を隠す植物として登場します。
ユーカリと同じフトモモ科で香りも良く似ていますが、マートルの方がマイルドで甘い香りがし、作用も穏やかです。
精油にはケモタイプが数種類あり、成分や作用は異なります。
レッドマートル(CTシネオール) 北アフリカ産
グリーンマートル(CT酢酸ミルテニル/リナロール) コルシカ、チュニジア産
どちらも作用は穏やかですが、グリーンマートルの方がさらにソフトだと言われています。
マートルの効果効能
心への効能
マートルには穏やかな鎮静作用があると言われており、疲労が溜まりイライラや不安などがあるときにおすすめです。
催眠作用があると言われているので、就寝時に使用することで穏やかに眠りにつくことを助けてくれます。
体への効能
呼吸器系の感染症に効果があると言われており、気管支炎、咽頭炎、副鼻腔炎などの症状の緩和に役立ちます。
慢性の気管支炎やアレルギー喘息、空咳が続いて眠れない時などは、軟膏やオイルで希釈し胸部にすり込みます。
抗菌、抗ウィルス、免疫刺激などの作用も期待でき、子供でも使用できるので、感染症の流行っている季節はリビングなどで芳香浴で使用するのがおすすめです。
また肝臓や甲状腺機能を活性化すると言われており、肝臓や甲状腺機能の低下した際に使用された臨床例もあります。
気管支炎
マートル、フランキンセンス、ラベンダー
風邪
マートル、ティーツリー、ユーカリ、ラベンダー
肌への効能
皮膚の細胞を活性化させ、再生させる効果や収斂作用があると言われており、老化肌のシワやくすみ、ニキビ跡のケアなどにおすすめです。
また鎮静作用もあると言われているので、アレルギー性皮膚炎などの炎症を鎮め、皮膚を整えるのに役立ちます。