学名 | Jasminum grandiflorum Jasminum officinale |
科名 | キンモクセイ科 Jasminum属 |
抽出方法 | 有機溶剤法、冷浸法、二酸化炭素抽出法 |
抽出部位 | 花 |
主な成分 | 酢酸ベンジル 15〜30% 安息香酸ベンジル 15〜30% フィトール 2〜15% ルナロール 2〜10% 微量↓ ジャスミンラクトン インドール cis-ジャスモン オイゲノール ネロリドール |
主な作用 | 鎮静、精神安定、多幸、精神高揚、神経強壮、血圧降下、抗けいれん、催淫、抗菌、抗ウィルス |
注意事項 | 妊娠中は使用を避ける 集中したい時は使用を避ける |
ノート | ミドル |
ブレンドファクター | 1 |
相性の良い精油 | イランイラン、サンダルウッド、真正ラベンダー、スィート・オレンジ、スペアミント、ゼラニウム、ネロリ、ベルガモット、ローズ |
ジャスミンの特徴
ジャスミンは2mほどに成長する、常緑性あるいは落葉性の半つる低木で、世界に200以上の種類があるといわれています。
インド原産で、ネパールからスペインを経てフランス南部に伝わりました。
フランスで野生化したJ.officinaleと、大きな花を咲かせるJ.grandiflorumを接木して、病気や寒さに耐性が強いものが栽培されています。
ジャスミンの花は8〜9月の日没後から開花し、時刻によって異なった香りを放ちます。
太陽光に当たると芳香成分が揮発してしまうため、フランスでは早朝、エジプトやモロッコでは夜に収穫が行われます。
精油は熱を加えない方法で抽出されますが、700〜1000kgの花から1ℓほどしか抽出できず、大変貴重で高価な精油です。
ジャスミンの効果効能
心への効能
ジャスミンは精神面の作用が強い精油といわれており、鎮静と高揚の両面を持ち、使用量によって覚醒と催眠の作用が変化します。
少量を用いると、不安や孤独感、無気力から抜け出すのを助けてくれます。
また脳内物質のエンケファリンやドーパミンを活性化し、高揚感や多幸感をもたらしてくれるといわれています。
イランイラン、ネロリ、ローズなどと同じく催淫作用があるといわれており、性的な問題があるときに使用される精油で、古代から催淫剤として利用されてきた歴史があります。
ストレス
ジャスミン、イランイラン、マジョラムスウィート、ローズウッド
体への効能
出産時の芳香療法をして使用されるケースもあり、産後うつにも効果があるといわれています。
また生殖器系や呼吸器系の強壮作用あるといわれているので、月経痛やけいれん性の咳に使用されることもあります。
肌への効能
ジャスミンの香りは精神を高揚させ、ストレス緩和に役立つといわれているので、アロマスプレーやオーデコロンにブレンドし、持ち歩くのがおすすめです。
有機溶剤法で抽出された精油は、直接肌に塗布することはお勧めできませんが、もし使用する場合はパッチテストを行い、十分に希釈してから使用するようにしましょう。